TIME, Newsweek, Forbes, Inc. GQ, VOGUE…
魅力的な海外雑誌はたくさんありますよね。でも、もっと気軽に読めればいいのに、と思ったことはありませんか?
特定の雑誌のみの定期購読の契約や、書店での単品の購入も良いけれど、経済誌だけではなく、テックメディアもアートもファッションもライフスタイルも好きなだけ読みたい…
そういう方には、デジタル雑誌の定期購読サービスのReadlyを検討してみると良いかもしれません。
Readlyとは
スウェーデン発祥のデジタル雑誌の定期購読サービス
Readly は2013年にスウェーデンで開設されたデジタル雑誌のサブスクリプションサービスです。
800 以上の出版社から刊行されている5000冊以上の雑誌がいつでも読み放題となる優れもの。
電子書籍の読み放題のサービスといえば、Amazonの提供しているKindle Unlimitedが有名ですよね。Readlyはそれの海外の雑誌(主に英語圏)に特化したものだと考えて貰えればわかりやすいと思います。
英語圏の定期雑誌の購読サービスはMagzterやScribdのようなものもありますし、単純な取り扱い数だけで比べればReadlyよりも多いサービスもたくさん見つかります。
とはいえ、数が多くても読みたい本が少なければ意味がありませんよね。
その点、ReadlyはTime, Forbes, Newsweekといったような著名なタイトルを数多く取り扱っています。また、類似のサービスと比べても、その取扱い数もジャンル別のバランスも、より優れているように感じます。
成長を続けるデジタル雑誌界のNetflix
Readlyはデジタル雑誌界のNetflixと呼ばれることもあり、この手のサービスのなかでは特に知名度の高いサービスのうちのひとつです。
2019年9月にはNASDAQに上場していますが、その時点では50カ国において17以上の言語で利用できるようになっています。
また、2017年時点のニュース記事では、出版社400社以上の約2200誌を網羅していると紹介されています。そのため、その時点からこれまでの4年間に、契約している出版社数も取扱い雑誌数も、それぞれ2倍以上に増加していることがわかりますね。
定期購読をするサービスを選ぶ基準として、成長性は必ずしも必要ではありません。しかし、成長する見込みのないサービスを選ぶと、いつまでも取扱い雑誌数が増えなかったり、突然サービスが終了してしまうというようなリスクがあります。
Readlyは毎年成長を続けているので、そのような心配は必要ないでしょう。
Readlyの5つのメリット
Readlyには日本の出版社から刊行されている雑誌がありません。
英語以外にも、イタリア語やオランダ語のような複数の言語の雑誌がラインナップされていますが、その大半は今のところは、英文の雑誌となっています。
そのため、日本における知名度は現状ではあまりなく、知る人のみ知るようなサービスとなっています。
しかし、英語圏の雑誌を読みたいと考えている方にはそれはまったく問題ではないでしょう。
さらに、Readlyならではのデジタル雑誌を読むのに適した優れた機能やメリットがたくさんありますので、それをこちらで紹介したいと思います。
月1冊分の値段で5000冊以上の雑誌を読み放題
Readlyの価格は、1月に10.99 USD (1,200円程度)です。
大型書店にいけば多くの洋雑誌を取り揃えているところもありますが、多くの雑誌は1000円以上の価格で販売されています。
例えば、英文雑誌として知名度の高いTIMEでしたら1200円、NEWSWEEKの場合は1400円程度で販売されていることが多いです。輸入税や在庫数の少なさのため、より割高の価格で販売されているものもあるでしょう。
Readlyを使えば月々その1冊分の価格で、多くのジャンルの雑誌がバックナンバーも含め読むことができます。
場所やスペースにとらわれずに、どこでも読むことができる
私は以前は、Harvard Business Reviewのような紙の雑誌を定期購読していました。しかし、忙しくなるとすぐに積ん読状態となってしまい、貯まっていく一方でした。
Readlyのお試しの購読を始める前も、紙の雑誌の方が良いだろうと思っていましたが、読み始めるようになってからすぐに違うふうに思うようになりました。
というのも、普段から持ち歩いているスマートフォンやタブレット端末で即座に読めるために、思いついたときや、ちょっとした空き時間に気軽に手に取りやすくなったからです。
外出時の待ち合わせ前のちょっと時間でもスマホで読めますし、ちょっと休憩しているときにソファで寝っ転がりながら読むにも電子書籍ならではの良さがありますね。
紙の書籍とは違ってページをめくる動作や視点移動も少なくなるので、読む際の負荷も少なくなったように感じます。
このように手軽さや閲覧性の高さ等のメリットを感じることが多く、結果として紙の雑誌を購読していた時よりも、英文雑誌を読む時間が増えました。
幅広いジャンルの雑誌を知ることができる
紙の雑誌の場合は、単品や定期購読にかかわらず、すでに読もうと決めたものだけを読むことになります。私自身もReadlyを購読しているのは、読みたい雑誌があったのがきっかけでした。
しかし、開いている時間に、そのほかの面白そうな雑誌を読んでいるうちに、いままでは興味のなかったジャンルのものも読むようになります。
私の場合は、もともとは経済誌とテック関連の雑誌のみを目的で購読を始めましたが、今ではファッション誌やアート関連の雑誌なども、同じくらいよく読みます。
このように、予期せぬ面白いものに出会えるのも、このような定期購読サービスのメリットでしょう。
デジタル雑誌を読むのに特化した便利な機能
Readlyは、PC・タブレット・スマートフォンのどの端末でも読むことができます。スマートフォンの場合はAppleとAndroidの両方に対応しています。
また、一つのアカウントにつき5つのプロフィールの作成と、5つの端末での使用が可能となっています。
この5つのプロフィールには個別の設定を保持することができ、友人や家族との共有をすることができます。同時使用も可能となっており、その都度使用していない人がログアウトをする必要もありません。
そのほかには、
✅ ブログ表示モードがある
✅ ブックマークや横断検索、新着通知などの便利な機能がある
✅ 雑誌だけではなくニュースペーパーも読める
といった機能が便利だと感じました。
以下、それぞれの詳細です。
ブログ表示モード
Kindle UnlimitedやDマガジン・楽天マガジンのような他社の雑誌定期購読のサービスを利用したことがある方なら経験もあると思いますが、スマートフォンの小さな画面では非常に読みづらいです。
画面を大きく拡大して読むこと自体はできるのですが、ページの移動や拡大縮小の動作が多くなり、読むことに集中するのが難しくなります。
その際に、とても便利な機能がこのブログ表示モードです。
「ブログ表示モード」というのは正式な名称ではないのですが、雑誌を読んでいる際に、画面下のほうに黄色いボタンが表示されます。
このボタンを押すと、普段スマホやタブレット端末で読み慣れているようなブログ形式の表示に切り替えて読むことができます。
PCやタブレット端末で読む際にはこの機能を使うことはあまりないですが、スマホを使用する際には非常に役に立つ機能です。この機能はReadly内のすべての雑誌に対応しているわけではありませんが、有名どころの雑誌はほとんど対応しています。
ブックマークや横断検索、新着通知など
そのほかにもオンラインサービスならではの機能が複数あります。お気に入りに指定した雑誌の新着をメールで通知してくれる機能や、事前にダウンロードした雑誌のオフライン環境での閲覧、特定のキーワードのすべてのジャンルのなかからの横断検索等ができます。
ブックマーク機能は、雑誌にも雑誌内の単体の記事でも使用することができます。また、読みたい記事があるときには非常に探しやすくて便利です。
毎日更新されるニュースペーパーが読み放題
Readlyでは雑誌とはべつに、毎日ニュースペーパーが更新されます。
アメリカやイギリスのローカル新聞を中心に、2021年9月現在、33誌(そのうち英語は25誌)の新聞を読むことができます。
なかには、The Independent, The Guardian, Daily Expressといった有名誌があります。これだけでも十分なくらいの、充実感がありますね。
Readlyの口コミは
私はすでに2年以上、このサービスの定期購読を続けています。振り返ってみてもとくに不便に感じることはありません。
ですが、ここではデメリットになりそうな点もあげておこうと思います。
まず1点目は、一部の有名な雑誌の取扱いがないことです。とくに個人的にはイギリス誌のThe Economist、アメリカ誌のHarvad Business Review、The New Yorkerあたりの雑誌が好きなのですが、Readlyでは取り扱っていません。
この3誌は、類似の競合他社のサービスでも取り扱っていませんので仕方ないとは思います。しかし、このような定期購読サービスを選ぶ際には、自分が好きな雑誌がより多く取り扱っていることが何よりも重要なので、誰にでも手放しでおすすめできるかというと、そうでもないように思います。
また、取扱いタイトルの一覧に含まれていても、数年前から更新が止まっているような雑誌も一部見られます。人気タイトルにおいてそのようなことはありませんが、あまり有名ではないタイトルを購読の目的としている場合は、確認をする必要があるでしょう。
次に10.99 USD/monthという価格です。単体で見ると安すぎるくらいで何の文句もありません。
しかし、Netflix, Spotify, YouTube Premium、Kindle Unlimited, 楽天マガジンといった、多数の有料サブスクリプションサービスの選択肢があるなかで、外国語の雑誌のみを取り扱っているサービスを選ぶひとは、それほど多くはないでしょう。
というわけで、誰にでもおすすめできる訳ではないけれど、英文雑誌を読みたい方には選択肢の一つとしておすすめできます。
私の場合は、WIREDとNewsweekは欠かさずに読んでいて、そのほかの雑誌は気が向いた時に読んでいます。そのように使い方をすると上手く活用できるかもしれません。
TIMEなんかは、英語の勉強の一環として読む人も多く、英語学習者にも良いでしょう。
実際、以前に英検1級の試験を受けた際にも、雑誌のなかで覚えた単語がたくさん出てきましたので、1年も読んでいればかなりの力が付くことは間違いありません。
App Storeのレビュー
App Storeのレビューは、概ね良好です。星1つのレビューも目を通してみましたが、操作方法のわからない初心者のものが多いので、考慮する必要はないでしょう。
低評価には、キャンセルが難しい、キャンセルの方法がわかりにくいというレビューが目立ちました。そのため、自分でも試しにやってみたのですが、何が難しいのかよくわかりませんでした。
少なくとも、直接サポートに連絡しないとキャンセルが出来ないとか、キャンセル画面を複雑にしているような仕組みはありませんでした。
Readlyのレビュー(Twitter)
数は少ないですが日本語のレビューも見られました。
Readlyで読める本は?
Readlyで読める雑誌の一部をこちらで紹介します。
雑誌の一覧は公式サイトのページからも確認できますので、気になる方は目を通してみる良いでしょう。
TIMEやNEWSWEEKなどおすすめの英語雑誌10選
Time
Bloomberg Businessweek
Forbes
Inc.
Newsweek
WIRED(UK)
British GQ
Rolling Stone
Vogue
Readlyと比較する類似のサービスは
雑誌の定期購読サービスはReadlyに限らず、たくさんありますので、選ぶ際のその他の選択肢となりそうなものをあげました。
PressReader
Readlyと比較をする際に、まず候補にあがるのがPressReaderになると思います。雑誌の取り扱い数はReadly以上の7000誌を取り扱っており、著名なタイトルのラインナップにしても、同等かもしくはそれ以上の規模感を持っています。
取扱い雑誌を比べると、The Japan Newsがこちらで取り扱っているのが印象的でした。そのほかには、The Wall Street Journal, The Washington Postなどニュースペーパーの取扱いも多いように感じます。
価格は月々29.99USD(3,300円程度)。私は元々読みたかった雑誌の一つであるWiredがなかったことと、月額料金の高さからPressReaderではなくReadlyを選びましたが、こちらの媒体でのみ取り扱っている雑誌もあるので比較してみると良いかもしれません。
楽天マガジン
楽天マガジンは日本語の雑誌を取り扱っているサービスですが、英語雑誌も10誌ほど取扱いがあります。TIMEが読めること、また純粋な英語雑誌ではありませんが、ENGLISH JOURNAL(英語学習誌)も取り扱っているのが特徴です。
月額料金も400円程度と安価であり、日本語の雑誌をメインに読みつつも、英語学習として英文雑誌を試しに読んでみたい、英語雑誌も時々は楽しみたいというような目的でしたら、こちらも選択肢として良いでしょう。
Kindle Unlimited
楽天マガジンと同様に、Kindle UnlimitedでもTIMEとENGLISH JOURNALを取り扱っています。そのほかの、こちらで紹介したような主要雑誌に関しては確認できませんでした。
もし何か見つけた方がいましたら,コメント頂けると幸いです。
Readlyの登録方法
Readlyは2週間の無料体験が利用できますので、実際に購読を始める前にこちらで使い勝手を試してみると良いでしょう。
アプリで利用する際は、Apple, Androidそれぞれのアプリストア(Google Play, Apple Store)からダウンロード可能です。
Readlyのまとめ
以上、Readlyのレビューでした。
参考になりましたら幸いです。